hivになったはなし

2015年3月、HIVに感染していることを知りました

異常

役所に行ってきました。

 

どこでどう伝えればいいのか全く分からず、おまけに役所なんて滅多に行かないものだから行く前からずっと緊張してました。

福祉の窓口の前でうろうろしていたら優しそうなおじさん職員に声をかけてもらい、窓口へ。

手帳の交付を受けたい旨を伝え、病院からもらった申請書を渡したぐらいから徐々に職員さんの表情が険しくなっていったのが忘れられないです。

 

書類に記入を終え、そのあとはベテランっぽい女性の職員さんに担当が変わりました。

「ここじゃ話しにくいことを話すので場所を変えます」と言われ、大きな会議室のような場所へ移動。

さっきのおじさん職員と違ってこちらの女性職員は僕みたいな人の対応に慣れているらしく、てきぱきと説明や質問を受けました。

検査を受けた場所や受けようと思ったきっかけ、病院に初めて行った日など

あと性行為の話も少しあったかな。

 

HIVになって障害者手帳の申請をする人の多くが肺炎などにかかって入院を経験していることが多いらしく、僕みたいにぴんぴんしてる人は珍しいようでした。

 

 

いや、もう役所に行ってから気持ちがかなり不安定です…笑

やっぱ今までHIVのことを話してきたのって病気に理解のある病院の人たちと親友だけだから、そうでない人の当たり前な反応が僕にはとてもきつかった。

 

それで、改めて悔しいって思いました。

おじさん職員から冷たい対応を受けたことが悔しいというよりは、自分がすでに普通の人じゃなくなってることが、なんだかとても悔しい。

 

半年前ぐらいから、気になっている人がいたんです。

僕が感染する前はその人とセックスしかしてなかったんですけど

HIVってことがわかってからもその人は定期的に僕と会ってくれていました。

ただのセックスの対象ではなくその人と会えるのが嬉しくて、もしかしたらって思ってたんですけど、やっぱそんなことはなかったみたいです。

もちろんその人はHIVではないです。

僕の感染を知ってからもちゃんと検査してくれてました。

 

普通じゃないのがこんなに悔しいって、HIVになって初めてしっかり感じたかも。

 

 

初期症状のときにあった「離人症」みたいな感覚がまた少し戻ってきてます。

そのうちすぐ元気になるんだろうけど、しばらくはごちゃごちゃしてる。

 

けど、なるべく気にせず今は勉強に専念します

また

 

現実

書類の準備ができたということで、先日ケースワーカーさんのもとへ行ってきました。

 

僕てっきり勘違いしていて、申請まで郵送で病院の方でやってくれるのかと思っていました。

やっぱ申請自体は自分で役所に行ってするものなんですね。

こんな考えの甘さで今後やっていけるのでしょうか、、笑

 

 

障害者手帳の申請用紙。

 

改めて、というかここでようやく僕がこれから今までとは違う人生を歩んでいくんだということを感じたような気がします。

前回の検査結果はまだ聞いていないけど、申請用紙には既に書いてあって。

初回の数値よりは良くなっていたのですが、やっぱりそれでも申請しなきゃいけないんですね。

 

あと服用する薬の名前も書いてありました。

それが実際に飲むものなのか、ただ手続きのために書かれたものなのかはわかりません。

てか薬って医者と患者で相談して決めるものじゃないのかな…?

まだわかりませんが、追い追いしっかり聞いておこうと思います。

 

そして、実際に補助なしで通院を続けた場合の一ヶ月のお金も載っていました。

要はその分の補助を行政にしてもらうってことですよね。

それは、もう、とてもじゃないけど普通の人には払えそうもない金額でした。

ましてやフリーターの僕なんかにはどう頑張っても無理な額。

 

なんとういか、今までぼやっとしていたものが、ようやく現実味を帯びてきました。

 

来週には役所行ってこよう。

遠いんだよなあ。

 

明日もバイトです。

それではおやすみなさい

友だちと好きな人

この前ケースワーカーさんから連絡があり、書類の用意ができたとのこと

近いうちに書類作成に入っていくみたいです。

 

一人で全部できるのかな…

不安だけど、そんな気を紛らわすために障害者の待遇をいろいろ調べていました笑

JRやバスが安くなったり、映画が1000円で観れたり。

 

そんなことを全部カミングアウト済みの友人に「すごいんだよー」って話したら、一緒に笑ってくれました。

もちろんただおもしろくて笑ったんじゃなくて、なんというか、もうどうしようもないことは分かっていて、それで一緒に笑えたんだと思います。

本当に優しい人です。

忙しいのにこんな自分といつも会って話してくれて、本当に大好きな友だちです。

最近幸せそうで、僕も見ていて自分のことみたいに喜んでます笑

 

あと久しぶりに初めましてのゲイの人と会ってきました。

まだリアルって言うのかな…?

少しお酒も飲んで、楽しかったなー。

こうやってゲイの人とこれからも会う機会はあると思うんだけど、

その中で好きになる人が出てきたら、いったい自分はどうやってカミングアウトするんだろうって、考え込んじゃいました。

伝えずに付き合うっていうのは僕は嫌だから、本当に好きになった人には伝えるんだろうけど、反応聞くのめっちゃ怖いんだろうな。

てかそれでも付き合ってくれる人っているのかな…。

そんなことを少しばかり考えていた久々のリアルでした。

 

土日の予備校は人口密度が高くて好きじゃありません。

夕方に帰ってきてしまいました。

今からすこしやるか、、

通知

はじめまして。

はると申します。

 

僕は、ゲイで22歳の大学生です。

大学はもうすぐ卒業します。

 

卒業後すぐ就職はせず、初夏の公務員試験を受けるために今は勉強しています。

 

 

そして今日、HIVに感染していることを知らされました。

 

 

これは自分の長所なのか短所なのかわからないけど、昔から驚くようなことを言われてもうまくリアクションを取れない人間でした。

 

びっくりするようなことを言われても、もちろんびっくりはするけど、「ああそうなんですか」って頭の中では処理されているような感じで。

 

今日もそうでした。

今もそうです。

 

もちろん気持ちは今までにないぐらい落ちているし、

母に心配されるぐらい大きな声で泣きもしました。(実家暮らしです)

 

ただ、今の時点では事実を冷静に受け止めています。無理矢理にでも。

 

今日はさすがに何も考える気にはならなかったんですけど、

 

やっぱり不安は尽きず、いろいろなHIV陽性の方のブログを読んでいるうちに、自分もなにか今の気持ちを残しておきたいと感じました。

 

 

これからどうなるのか全くわかりません。

 

あまりにも心細かったので、本当に信用できる一人の親友にだけ陽性だったことを電話で伝えました。

 

けど、今後自分のことを決めていくのは全て自分の意思なので、それを綴っていけるツールにしたいと思います。

 

 

朝起きたら、全部嘘になってないかな

 

おやすみなさい